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旅の備忘録 --- アジア・ヨーロッパなどの海外旅行記・国内旅行記・北海道

トルコ カッパドキア カイマクル地下都市

カッパドキアアナトリア高原の中心に広がる地域名。約2000万年前に大爆発した火山からの灰や溶岩から形成された台地が、長い年月を経て硬い岩を残して侵食されたため、キノコのような奇岩群が出来上がったという。その景色だけではなく、奇岩に造られた洞窟の教会や地下都市も含め、「ギョレメ国立公園カッパドキア奇岩風景」として世界複合遺産に登録されている。

カッパドキアには蟻の巣のような岩窟住居が約300もあるという。カイマクルにある地下都市はそのうちの一つで、アラブ人の迫害から逃れたキリスト教徒が地下八階までの空間に二万人も住んでいたとされる。

教会や学校の教室、台所、食堂、食料庫、井戸、寝室などを見て回ったが、内部は暗くて寒い。各部屋を結ぶ通路は狭く、中腰で歩かないとならない箇所も。

途中、現地人ガイドさんが「スリがいるから」と言い、私達一行を順路脇の部屋に促した。その若者五人グループは私達が移動するのに紛れ、悪事を働くチャンスを狙っているようだ。彼等をやり過ごす予定が付かず離れず動こうとしないので、痺れを切らしたガイドさんが「立ち止まってないで、さっさと先に行け」と怒ったところ、世間話を止めて足早に立ち去ったので、やっぱりスリ集団だったのだろう。でも、地下都市へは入場料が必要なのに、わざわざ――こんな所だからこそか?

外は土産物屋ストリート。

コロンヤ。レモンの香りのアルコール液体で、コロン代わりに、はたまた消毒液代わりにと、主に手に擦り込んで使う。トルコの生活必需品。